子どもの成長と健康を祝う七五三。
３歳・５歳・７歳、それぞれの年齢で着る着物や小物には意味があります。
由来をおさらいして、より気持ちのこもったイベントにしましょう♪
■３歳のお祝い
３歳は「髪置き（かみおき）」の儀にあたります。これは、昔の日本で、3歳まで髪を剃る習慣があったことに由来しており、「この年から髪を伸ばし始める＝無事に成長できた」という意味が込められています。
幼いながらも、普段とは違う華やかな着物を着ることで、子ども自身や家族が「一つの節目を迎えた」ということを実感します。
着物は動きやすく、小さな体でも着られる上着、被布（ひふ）を着せます。
３歳は男女ともにお祝いの対象となる儀式です。
栃木県では女の子が主流ですが、かれんでは男の子用の着物もご用意しております。
■５歳のお祝い
５歳は男の子が対象で、「袴着（はかまぎ）」の儀にあたります。
これは、平安時代から続く儀式で、男の子が初めて袴を着ることで「男として社会の一員になっていく節目」を祝うものです。
かつては、羽織に家紋を入れることが多く、家の継承者としての意味が込められていました。
羽織袴の他には、男児の守り刀としての意味を持つ懐剣（かいけん）を身に付けます。
■７歳のお祝い
七五三の7歳は「帯解き（おびとき）」の儀にあたり、より大人に近づく節目とされます。
この年齢で着る着物は、大人と同じで、着物に帯を結ぶ正式な着物スタイルになります。
帯揚げ・帯締めも大人と同じように使い、より華やかにするためにしごき帯を使います。
胸元には、財布のような形をした 筥迫（はこせこ）を入れます。かつては、武家の女性が身だしなみを整えるための懐紙、鏡、紅、お香など、化粧道具や実用的なものを入れていました。
また、７歳は扇子（せんす）を帯締めに挿します。扇子には「末広がり」で縁起が良く、人生が栄えるようにとの意味が込められております。
３歳・５歳・７歳共に、「これから成長していく存在であること」を示すため、肩上げ（かたあげ）をします。
七五三の着物は肩上げをする為に、敢えて体よりやや大きく作られており、着物の肩部分をつまんで縫いあげて、肩上げを作ります。
いかがでしたか？
ぜひお子さまにも七五三がどのような儀式かを教えて、心から『おめでとう』の気持ちを伝えてください！
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