あらためまして、今年度二十歳を迎えられた皆さん、おめでとうございます。
特別な一年
時代が変わろうと、法律が変わろうと、やはり二十歳は人生の大きな節目の一つ。
式典に出席された方もそうでない方も、この一年間は、特別な思いで過ごされていることと思います。
皆さんは二十歳の誕生日に何を思いましたか?
その日を心待ちにしていた人、何となく下の世代から押し上げられちゃった感じしかしない人、得体の知れないプレッシャーを感じてしまった人、あるいは特に何の感慨もなかった人。
思いは様々でしょうが、「二十歳の一年間」を単なる日常生活の延長の中で、しれっと通過することはできないという点は共通しているのではないでしょうか。
みんな違う
「二十歳のつどい」は形式ばっていて、あまり面白くないし、同級生に会うのもなんとなく照れくさい、そう感じている方もいらっしゃると思います。
それでも、多くの人がわざわざ広いホールに集まり、久しぶりに再会した級友たちと写真を撮ったり撮られたり。
装いも様々。
派手に着飾った人、シックにまとめた人、中にはあえて普段着の人も。
そこまでの人生経験だって違うはず。
順風満帆だった人、そうでもなかった人、全然そうじゃなかった人。
そういった人達が一つの会場に集うことで、一旦、日常が強制的に中断され、「ここから先の人生は別のステージ」的な、新鮮だけど現実とも絡みあった少し複雑な思考回路が頭の中に刻まれる、そんな効果が、このイベントにはあると思います。
切り替えスイッチ
これからは、皆さんを取り囲んでいた制約の多くが解かれ、世界が広がり、新しい人との出会いや経験が待っています。
ですから、ご本人が望むなら、ということですが、「ここで自分の人生は一度リセット」とまで割り切ってしまっても良い機会だと思います。
そんなチャンス、人生の中に多くはありませんから。
「二十歳のつどい」という非日常的な儀式に何かの役割があるとするなら、これでしょうか。
学校の入学式や卒業式なども同じで、必要とあらば心の切り替えスイッチとして働いてくれます。
背筋を伸ばして前へ
今までに数多くの二十歳前後の方の写真を撮らせていただきましたが、カメラを向けられた瞬間、人は少し背筋を伸ばし、表情が変わります。
そんなお客様の立ち振る舞いも儀式の効果がちゃんと表れている証拠なんだと思います。
私たちがお客様に残していただきたいものは単なる記録ではなく、何年か何十年か後に、人生の一つの節目をどのような思いで通過したのか、その時の心持ちを思い起こしていただくためのデバイスです。
写真を見ながら、『あゝ、この頃はあーだったなぁ、こうだったなぁ』みたいな感じで。
ささやかではありますが、私たちの撮影した写真が、その記憶の呼び水のような役割を果たすことができると信じています。
正解はない
長い人生には、ところどころに「節目」が必要です。
高く、まっすぐ伸びる竹も、ところどころに節目があります。
それがないと高く成長できませんし、強い風が吹けば途中で折れてしまうかも知れません。
なんとも古典的な例えですが、数十年、数百年という時間の淘汰を経て残った真実です。
「二十歳の一年間」をどう過ごしたらよいか?
正解も不正解もないと思いますが、一つ言えるのは、人は節目を越えながら、自分の人生を自分のものとして引き受けていくしかない、そして今、そのスタート地点に立っているということです。
覚悟を決めて、前を向いて、それぞれご自身の歩幅で歩き出しましょう。









